「仏事作法ワンポイント解説」ということで、仏事や作法について知っておきたいことや、いまさら聞きづらいことなどを、ワンポイントで解説します。今回は、お念珠と式章の用い方についてです。
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◆お念珠の用い方
お念珠は、仏様に手を合わせる際に用いるものです。具体的には、ご自宅のお仏壇で仏様に手を合わせる際に用いたり、お寺やお墓、納骨堂などにお参りする際、ご法事の際などに用います。
ご家族で一つのお念珠を使うのではなく、お一人おひとりが持つように致しましょう。
合掌の時は、両手の人差し指から小指を、お念珠の輪の中に通し、親指で軽く押さえます。合掌の時以外は、左手に持ちます。
◆式章の用い方
次に、式章は門徒式章とも言われ、仏様の前での礼装ともなるものです。浄土真宗のお寺とご縁がある方は、式章を着用されると良いでしょう。
式章もお念珠と同様、ご自宅のお仏壇で仏様に手を合わせる際に用いたり、お寺にお参りする際、ご法事の際などに用います。
着用の仕方は、首から下げて着用します。着用の時は、下がり藤の紋の上下を確認して、藤が垂れ下がっているほうを下にして、式章を着用します。
また、お念珠、式章ともに、大切なものですので、床の上や畳の上に直接置かないように致しましょう。
今回は以上です。きちんとした仏事作法を身につけて、安心した心持ちでお参りするようなご縁となれば幸いです。
合掌
福岡県糟屋郡 信行寺(浄土真宗本願寺派)
神崎修生
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南無阿弥陀仏