「クローズアップ現代」や、「WEEKLY OCHIAI」でもおなじみの宮田裕章氏(慶應義塾大学医学部教授)と、日本経団連で「Society5.0」を牽引された小川尚子氏(産業技術本部統括主幹)が登壇された、オンラインセミナーを聴講させていただきました。

セミナーは、武内和久氏(ONE福岡株式会社 代表取締役)のグループによる主催で、ザック井上氏(株式会社グッドラックスリー 代表取締役)とのファシリテートで進行しました。

知り合いの僧侶 小林信翠さん(福岡県 光薫寺住職)のご紹介により、我々が運営する寺院関係者のオンラインサロン「bラーニング」に、武内和久さんが、ゲスト講師として登壇していただいたご縁から、セミナーを紹介していただき、聴講させていただきました。


セミナーの内容は、「宮田裕章教授とアフターコロナを語る」です。

▼動画・音声でもご覧いただけます
https://youtu.be/5s8HMG711Y8


とても学びになる時間でした。このコロナ禍で、期せずして一気に進んだデジタル化。この機会に、デジタルトランスフォーメーション(通称DX。デジタル技術を用いて、生活を良い方向にシフトすること、仕組みを再構築すること)を進めていく重要性をかなり実感しました。


くしくも私は今、グロービス経営大学院にて、テクノベートストラテジー(テクノロジーとイノベーション戦略)を受講中で、お寺業界のデジタルトランスフォーメーションを考えているところで、とてもタイムリーな話題でした。

私の理解も入りますが、セミナーの内容から、お寺に寄せて考えてみると、

・仏教やお寺は歴史が長く、長いがゆえに、本来的、本質的な意味を見失ってしまう。仏教やお寺の価値や意味を言語化し、必要とされる形にデザインしていく必要がある。

・本質的な伝統は大切だが、形骸化した伝統にはしがみつかず、変化をおそれない。

個人の生き方としても、社会のあり方としても、ウェルビーイング(より良い幸せな状態)がとても重要なことである。

・AIやビッグデータが実装されている今、一人一人の課題や求めが、より分かるようになった。

・お寺業界にいる我々も、デジタルの技術を積極的に活用し、一人一人のウェルビーイングの実現に向けた取り組みに積極的に関わっていくこと、取り組んでいくことが重要である。

このようなことを感じました。

以下にも、セミナーの概要のみ、箇条書きで記しておきます。(こちらも私の解釈が入っているかと思いますので、ご登壇者のそのままのご意見ではないことを了承ください)

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・コロナ禍は、まだ収束しておらず、気を引き締める必要がある。そして、困っている方々の支援や救済は忘れてはならない。そのことを前提にして、話は進めていく必要がある。


新型コロナウイルスによって、仕事や教育、医療など、様々な分野で、デジタル化が一気に進んだ。この機会に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めていくことが重要である。

・これまで、企業で働くお父さんは、家にあまりおらず、生活者らしい生活を送れていなかった。このコロナ禍で、家で家族と過ごし、生の生活が実感されたのではないか。ビジネスと生活とが分離せず、一緒になったことは大きなことではないか。


生きるを再発明する。これまで、人間が生きるとは、社会システムを回すために、歯車的に人が当てはめられ働き、定年後に余生を過ごすというモデルだった。

これまでのデータの使い方は、社会システムを回すために、必要な役割に当てはまる人を歯車的に組み込むようにデータを活用していた。

AIやビックデータが実装されるようになった今、最大多数の最大幸福的な生き方から脱却し、データが多様性を支え、一人一人が自分らしく生きることを前提に、それを響き合わせた社会構築を目指していけるようになった。

共鳴するいのち。それが、Society5.0でも目指しているところ。


・伝統文化のせいにせず、変化に躊躇しない。変化の恐怖を超えることが重要。

それぞれの業界や地域の強みを大切にしつつも、デジタルなどの新しい技術を取り入れ変えていくことが重要。

・DXによって、どういう体験や価値を皆と一緒に共有するかが重要。


・色々な業種の人と連携しながら、社会にくさびを打ち込んでいくように取り組んでいく。

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最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。

合掌


浄土真宗本願寺派 教證山信行寺

神崎修生