自分の大切なものを見つめる時間【大人のための寺子屋レポート】

今回は、2020年2月18日におこなった「大人のための寺子屋」坐禅&法話会の催しをアフターレポートします。「大人のための寺子屋」という催しは、主に社会人向けの仏教体験、お寺体験の場です。

日常の中で、自分を見つめる機会、時間は、どの程度あるでしょうか。「自分にとって大切なものは何だろうか」、「大切なものを大切にして、日々を過ごしているだろうか」、「自分は何がしたくて働いているんだろうか」など、改めて自分を見つめ直す時間です。

仕事現役世代にとって、日々は慌ただしいものでしょう。日常の業務や、家事、育児、介護などに追われてあっというまに時が過ぎ、自分を見つめる機会も少ないかもしれません。

そんな慌ただしい日々の中に、少し立ち止まって自らを見つめ、大切なものに気付いていく機会をつくり、社会人の方々に活用していただこうとおこなっているのが、「大人のための寺子屋」の催しです。

そうしたことに関心のある方は、是非ご参加いただければと思います。

さて、2月18日の内容は、「坐禅&法話会」でした。曹洞宗の僧侶、甘蔗健仁さんのご指導により、まず坐禅をおこないました。

弛緩することが大事だと教わり、身体を伸ばしたり、呼吸を整えたりしてリラックスをさせ、今ここに意識を持とうと心がけつつ、坐禅をおこないました。

「今日坐禅をおこなった時間を、いつもはどのように使っているだろうかと改めて考えました。もっと日々の時間を有意義に過ごしたいと思いました」、「これだけ多くの思考が湧いてくることに驚きました」、「今ここに意識を持つことの難しさを感じました」など、坐禅初体験の方も多く、新鮮な感想が多く聞かれました。

ただ坐るという静的な時間が、とても豊かに感じられ、また、日頃自ら何かをつかみにいこうとしている自分や、とらわれてしまっている自分を一旦横におき、あるがままに受け入れていくことの大切さに気付かされたように思いました。


後半の法話会では、私神崎修生から問題提起をさせていただき、対話をおこないました。私は僧侶として、年間1,000名を超える方との対話や傾聴をさせていただく機会があるのですが、対話と傾聴の大切さをとても実感しています。

人それぞれに色々な思いや悩み、葛藤を抱かれており、そのことを伺う中で、多くの気付きや学びがあり、人間として育てられているような感覚があります。

また、互いに自らのことを話していくことで、心と心がつながっていく感覚もあり、とても温かい空気に、癒やしや安心を感じます

このような思いやりが感じられる人と人との関係性が広がっていくと、とても心豊かな人生や社会になると切に思います。

さてこの日は、「生きてきた中で考えさせられたこと」、「人生が変わったように感じたこと」、「そこから気付かされたこと」について、対話をしていきました。

対話の内容は、その場の限りのことなので書けませんが、感想としては、「自分の考え方とはまた違う、色々な思いや考え方に触れ、学びになりました」、「初めてお会いする方も多い中で、お互いに深い話ができたことや、信頼感がうまれたことに驚きました」、「生かされて生きている自分が大切にしているものに気付かされる、とても良い時間でした」などの感想が聞かれました。

全体を通して、坐禅と対話の時間が、有意義で貴重な機会になりましたとのご意見を多くいただきました。ご参加いただいた皆様、当日までにご協力くださった皆様、ありがとうございました。

少し立ち止まって自らを見つめ、大切なものに気付いていくような良い習慣を、日常に取り入れていく、そのきっかけとなる機会をこれからもつくっていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

合掌


浄土真宗本願寺派 教證山信行寺

神崎修生